3歳児検診・学校検診について

3歳児健康調査における耳鼻科健診

1.意義・目的

両側の高度の難聴は3歳以前に発見されていることが多いが、片側の難聴や軽度の難聴、一部の音域のみの難聴等は、日常生活では発見されにくい。

年齢が進むほど、特に言語発達面での遅れが顕著になり療育も難しくなることから、これらを早期に発見し、聴力や言語発達面の向上を図る必要がある。

このために、平成2年から母子保健法第12条により3歳児健康調査(聴力)を実施することが決定された。

2.実施対象者

満3歳を超え満4歳に達しない児童(ただし山形市は3歳9ヵ月児とする)

3.実施時期および場所

各地区の行政機関が発行する広報(市報など)に期日、場所が記載されている。通常は各地区の保健所で行われる。

4.実施内容

<一次健診>
耳鼻咽喉科健診アンケートおよびティンパノグラムを行う。

これらの所見は山形市、鶴岡市を除き地方部会で一括して判定する。山形市、鶴岡市では一次健診で耳鼻咽喉科医師が毎回健診を行い即時判定している。

<二次健診>
一次健診で所見がある児童に関して精密健康診査受診票を発行し、各地区の耳鼻咽喉科診療所あるいは病院耳鼻咽喉科で精密健康診査を行う。

5.費用

原則として、一次健診、二次健診までは無料である。