地方部会沿革

日本耳鼻咽喉科学会 山形県地方部会の歴史

終戦後約20年間は、日本耳鼻咽喉科学会(以下、日耳鼻)の下部組織は、各大学の耳鼻咽喉科学教室を中心に地方会として構成されていたため、その当時の医学部がない山形県在住の耳鼻咽喉科医師は、各自の出身教室の地方会に属するか、または最寄りの地方会に属していた。

しかし、このような日耳鼻の構成では年々悪化する医療社会情勢に対応しきれないとの考えから、1964年に開催された金沢における日耳鼻総会において、医学部のない県に日耳鼻支部を設置することが決定された。これを受け、1967年に日耳鼻山形県支部(山形県地方部会)の発足に至り、初代支部長に多田慎吾(当時、山形市耳鼻咽喉科多田医院院長)が就任した。

1973年、山形大学医学部が新設され、さらに1975年4月には同学部に耳鼻咽喉科教室が開講され、小池吉郎(こいけよしろう)が初代教授に就任した。それに伴い、1976年12月24日に地方部会事務局が山形大学医学部耳鼻咽喉科学教室内に移管され、地方部会長も多田慎吾から小池吉郎に引き継がれた。

1994年、小池吉郎が山形大学を退官、青柳優(あおやぎまさる)が山形大学医学部耳鼻咽喉科学教授に就任した。それを受け、同年12月に、山形県地方部会長も小池吉郎から青柳優に、2011年3月、青柳優が山形大学を退官後に欠畑誠治(かけはたせいじ)が山形大学医学部耳鼻咽喉科学教授に就任した。それを受け、同年7月に、山形県地方部会長も青柳から欠畑に受け継がれ、現在に至っている。

地方部会の活動の一環として年に4回の例会が開催され、県内在住の耳鼻咽喉科医が一同に会して諸問題に関する協議や学術講演会が行われている。ちなみに、2013年3月には第136回の例会が開催された。

会員数

発会時42名(開業医27名、勤務医11名、大学医局4名)。

その後、山形大学医学部耳鼻咽喉科学教室の開設に伴う医局員の増加等により毎年数名の新入会員を迎え、平成13年5月1日現在、86名の会員数となっている。

大学病院勤務 20名
勤務医 29名
診療所 33名
その他 4名

活動

地方部会例会 年4回の例会を開催し、会員の親睦、最新医療に関連した情報交換をしている。
・3月 研修会
・7月 東北耳鼻咽喉科連合学会(東北6県合同地方部会として同時開催)
・9月,12月 学術講演会
山形県耳鼻咽喉科疾患研究会 耳鼻咽喉科疾患に関連した問題について、年に3回の特別講師による講演を行っている。
山形めまい研究会 めまいに関連する研究会(一般講演、特別講演)を年に1回開催している。
耳の日 耳の日(3月3日)に耳疾患、鼻疾患について一般を対象に健康診断および診療相談を行っている。