独自の理論に基づくかわった治療法について

インターネットの発達は学会というチェック機構を経ずして個人が世間に対して医学情報を発信することを可能としました。
これがよいことか悪いことかは判断の難しい問題です。筆者はもちろん学会よりの人間(ここは日本耳鼻咽喉科学会山形県地方部会のページ)ですから、無責任な情報発信はけしからんと思っています。でも学会の頑固さを打破するためにはこういう手段も必要だという人もいるでしょう。

大事なことはその情報が正しいかどうかです。簡単な見分け方をお教えします。
私たち臨床医は、新しい技術に対して貪欲です。真似しても大丈夫そうだと判断すればすぐに真似します。医学の世界では(ほとんどの場合)特許は存在せず、自由に真似し合い、学会に報告し、情報を交換することによってさらに新しい治療のスタンダード(標準)を創り上げていきます。

逆に言うと真似されない技術というのは、真似できないほど高度あるいは困難・危険なものか、真似してもらえるほど評価されていない場合が多いのです。

耳鼻科領域で問題にされている治療法 問題点
めまいに対するゾビラックス(抗ウイルス剤)療法 メニエール病に対して抗ウイルス剤のゾビラックスを点滴するとめまいが治ると主張し、点滴を実施している施設があります。点滴するだけですので真似するのは簡単なのですが、データ的に信頼性がないため耳鼻科ではほとんど真似されていない状況です。
上記治療法に対する反論 メニエール病の診断・治療に対する私見
白 戸  勝 (白戸耳鼻咽喉科めまいクリニック院長
メニエール病のゾビラックス治療に対する見解
八木聰明(日本めまい平衡医学会前理事長